It’s time for another doze of GoGetterz News! ゴーゲッターなみなさまの一日の知となり活力となる情報を提供しているGoGetterz News。 今回のテーマは、お金です。女性のみなさまに向けて行動経済学についてわかりやすくお話したいと思います。 今、“行動経済学”が女性の教養を高めて幸せに結びつける学問として、世界中から注目を集めています。新聞や雑誌でも話題になる機会も増えてきた”行動経済学”ですが、そこには日常生活にも密着した経済的知識や人の行動心理もたくさん隠されていました。お金の知識を身に付けたい女性必見の情報です。ぜひご一読ください!
行動経済学とは

行動経済学の概要
行動経済学とは「人間の経済行動に心理学的アプローチを図り、伝統的な経済学では説明しきれなかった行動を解き明かしていく学問」です。経済学に心理学をミックスさせたイメージを持つと、わかりやすいでしょう。1990年頃から、経済学者の間で盛んに研究が行われるようになってきました。近年では2017年に、行動経済学の発展に多大な貢献をしたセイラーがノーベル経済学賞を受賞しています。「人間は自己の利益を得るために、必ずしも合理的な行動を取るとは限らない」という考え方が行動経済学の主軸です。女性の教養を高めて幸せに導く行動経済学
女性にとって、日常に密着した学問である行動経済学は非常に有用です。行動経済学を知っているだけで、損を回避して得を取る機会が増えるからです。 例えば、物がなかなか捨てられない、ついもったいないと感じてしまう、そんな経験は誰しもあるでしょう。行動経済学で言えば「保有効果」という心理です。人は持っているだけで持っているものの価値を高く感じてしまうもの。断捨離をしてすっきりするのは、こういった心理が関係してきます。幅広い分野に応用できる行動経済学

行動経済学の主な理論とその提唱者
プロスペクト理論…ダニエル・カーネマン、エイモス・トベルスキーが提唱した理論です。「人はお金に絡んだ利益やリスクを前にした時、どのような行動を取るのか」を解説した行動経済学の中心的な考えになります。 双曲割引理論…ジョージ・エインズリーが提唱した「遠い将来なら待てるけど近い将来は待てない」という考え方です。女性なら「1年後の成果を夢みてダイエットをしてみたものの、目の前のケーキを食べてしまった」そんな経験を持つ人も多いでしょう。これも実は、双曲割引理論にあたります。 アンカリング効果…先に基準を印象づけることで、後の決定に影響が出る心理を指します。よく聞く手法は、定額から値引きをすることでお得感を演出する方法です。ビジネスパーソンは行動経済学を知っておいて損無し
行動経済学はビジネスにおいて非常に重要です。営業やマーケティングに関わる場合は必須の知識と言っても良いでしょう。先に紹介した「アンカリング効果」もビジネスに役立つ考え方の一つです。他には「フレーミング効果」と呼ばれる理論もマーケティングでよく利用されています。例えば「10%が不満と答えた」より「90%が満足と答えた」の方が聞いた人は良い印象を受けます。つまり「フレーミング効果」とは、伝える言葉一つで相手の受ける印象が変わる心理のことです。 もちろん、行動経済学はビジネス以外の場面でも役立ちます。行動経済学を知れば、売り手の手法にとらわれず冷静な判断が可能となるため、お金の使い方が上手になります。また、人の行動における不合理さを知ることができるので、選択が必要な場面において正しい選択をする可能性も上がります。行動経済学のコアとなる”プロスペクト理論”とお金の話

プロスペクト理論の概要
「プロスペクト理論」とは、受ける利益または損害の確率によって人の意思決定がどのように変わるかを説明した理論です。人は利益を得られるときは確実な利益を優先し、損をするときは最大限の回避を優先します。これは損失回避性と呼ばれる人間の心理です。この損失回避性、日常生活の様々な場面で見られます。その例を次の項目であげていきましょう。プロスペクト理論は日常のこんなところにも
投資やギャンブルをする人なら、負けている時に取り戻そうと躍起になって結局大負けしたという経験もあるかもしれません。逆に少し勝ったところで利益を確定させようと慌てて換金した結果、大きく儲けるチャンスを逃したなんてこともあるでしょう。ショッピングで限定商品を見つけ、今買わないと一生買えないと思って購入したものの、後から冷静になって考えると別にそこまで欲しいものじゃなかったと感じる場合もあります。これも損失回避性の一例です。 プロスペクト理論を学んでおけば、こういった状況にも落ち着いて正しい対応が取れるようになります。金融業界でも注目されている”プロスペクト理論”
金融業界を初めとするファイナンスの分野や投資家の間でも、プロスペクト理論は注目されています。投資で儲けるには「利益を大きく、損は小さく」が基本ですが、人は損失回避性から逆の行動を取りがち。上手な投資家は、このような心理的なカラクリを知っています。 行動経済学では、女性の方が男性よりリスク回避を取る傾向が強いとされています。女性でこれから投資をしようと考えている人は、尚更プロスペクト理論を知っておく必要があるでしょう。