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「奨学金」軽い気持ちで借りると・・・ 返済時に「巨額借金」、青ざめる

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 春は卒業、進学、就職のシーズン。そこで注意すべきは奨学金だ。特に大学の場合、金額が大きいので、返す時は大変になる。社会人になったとき、何百万円もの「借金」を背負うことになるからだ。

 日本学生支援機構(JASSO)は2016年夏、奨学金延滞者の割合を学校別に公表する方針を明らかにした。JASSOの奨学金は貸与型で、第一種(無利息)と第二種(利息付)があり、奨学金を返還する必要がある374万1000人のうち、3か月以上滞納している「延滞者」は約17万3000人(4.6%)。14年度末までの全体の滞納額は計898億円。ネットでは、「借りたものは返すのが当たり前」「私は苦労して全額返済した」などという年配者の声に対し、「時代が違う」という若者世代の反発もある。

 たしかに奨学金をめぐる状況は、この半世紀で大きく変わっている。1970年ごろに大学生だった人によると、「当時の国立大は授業料が年1万2000円。日本育英会の奨学金は月3000円と月8000円の二本立て。いずれも無利子。8000円の場合、返済は3000円分だけで、5000円部分は返済免除、実質給付だった。さほど困窮してなくても中流家庭で上位の国立大なら8000円がもらえたと思う。安い授業料と好条件の奨学金という両方のメリットから、上位の国立大を目指す人が多かった」。

 長年、「公定歩合」はおおむね高水準で推移した。とりわけ2度の石油ショックの後は10%近くに。「給料がハネ上がり、アッという間に返済できました」(前出の団塊世代)

 中京大の大内裕和教授によると、状況を一変させたのは84年の日本育英会法の全面改正。これにより奨学金に有利子枠がつくられ、2003年には「有利子」が「無利子」の貸与人数を上回った。2013年までの15年間で有利子の貸与人員は約9.3倍、事業費は約14倍。無利子の貸与人員は約1.1倍、事業費は約1.5倍にとどまり、奨学金制度の中心は無利子から有利子へと移行した。

 JASSOの「有利子」の利率上限は年3.0%。マイナス金利時代ということもあり、現在は低金利だが、過去の利用者からは、「卒業して借金の総額を見て少々怖じ気づいた。35歳過ぎてやっと完済できた」などの声も。一般のローンと比べて特殊な仕組みとなっているので、賢く借りて返済するにはどうすればいいか、ネットには様々な解説が出ている。

 いまや大学生の約4割が利用する奨学金。返せなくてブラックリスト入りすると、社会生活で多大な制約を受ける。2013年には弁護士らが「奨学金問題対策全国会議」を立ち上げ、返済に悩む人の相談に取り組んでいる。

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