世界を驚かせた今日の悲しいニュース。
ミュージシャン、プリンスの突然の死。
アメリカではCNNをはじめとするケーブルニュース局が急きょ特別番組を組んで死を悼んだ。プリンスが生まれ育ち、死ぬまでホームとしていたミネソタ州ミネアポリスでは訃報をきいて、プリンスのテーマカラーともいえるパープルのライトアップをしたり在ミネアポリスの企業は一日自社のロゴをパープルにして哀悼の意を表していた。
80年代に「パープルレイン」で大ブレイクしたプリンス。彼の音楽はジャンルにこだわらない彼独特のものだった。スーパースターになっても地元を愛し、まったく新しいスタイルの彼の音楽は「ミネアポリス・ミュージック」と呼ばれるようになった。ファンではなくても奇抜なミュージシャンとして彼のことを覚えていた人もおおいだろう。そして今日彼が亡くなり、突如あふれるほどのプリンス追悼特番がオンエアーされ、彼のことをよく知らなかった人々も彼の信念を持った生き方に感銘を受けたことでしょう。
80年代にメジャーブレークしたあと、90年代には所属していた大手レコード会社にミュージシャンの自由と権利を訴え戦った。自分の顔に「SLAVE(奴隷)」と書き、「夢を見ることをやめたら奴隷と同じだよ」と自分の曲の権利を持てないミュージシャンの待遇に反発。大手レコード会社を離れ、インターネットで曲をリリースしたり、新しい手法で音楽活動を続けながらミュージシャンの権利を守ることを最優先に考えていた。今、若手ミュージシャンが自由なプラットフォームで音楽活動ができるのは、プリンスが道を切り開いてくれたからだといわれている。白人に好かれる黒人ともいわれていた。黒人の少年少女たちは、自分の信じる道をゆくスーパースター、プリンスの言動を見て、聞いて、 「僕たちも社会の目を気にせずに自分らしく生きればいいんだ」と自信をつけたのだった。正義感が強く、社会の動きにも敏感だった。自分の感情に正直に生き、理不尽な想いも反発もすべて音楽で表現をした。
オバマ大統領もホワイトハウスにプリンスを招き、交友があったそうだ。 彼はプリンスの生前の言葉を引用して彼の本質をこう語った。
“‘A strong spirit transcends rules,’ Prince once said―and nobody’s spirit was stronger, bolder, or more creative.” ―President Obama
— Barack Obama (@BarackObama) 2016 年4月21日
“‘A strong spirit transcends rules,’
「強い精神力があれば、ルールなんて書き換えられる」
プリンスは、かつてそういっていたが、彼ほど強い精神力を持ち、勇敢で、クリエイティブな人は他にはいない。ーーオバマ大統領
アメリカの大統領にまでそういわせさせる男、プリンス。
彼は人のまねなどせず、 自分の道は自分で切り開き、つき進んでいった。 誰になにをいわれてもまったくびくともせず。
Strong & Independent Spirit の男、プリンス。
世界に誇るゴーゲッターが去っていってしまいました。
「強い精神力があれば、ルールなんて書き換えられる」
この力づいよいプリンスの言葉を胸に、わたしたちも勇気をもって新しい一歩を踏み出しましょう。
R.I.P.
