毎年12月頃から流行し始めるインフルエンザですが、今年は既に患者が増え始めているのを知っていましたか?冬が近づくにつれて流行する可能性はどんどん高まります。
この記事ではインフルエンザ予防に向けて秋の間に何ができるか解説します。
インフルエンザの今年の流行について詳しく知りたい人は毎日新聞の記事も参照ください。
そもそもインフルエンザはどこから感染するの?
まずはインフルエンザについて基本的な知識を身につけておきましょう。
インフルエンザのほとんどは飛沫感染
くしゃみや咳の唾液からウィルスが出て、他の人がそれを吸い込んでウィルスに感染することを飛沫感染と言います。インフルエンザの感染の理由のほとんどは飛沫感染です。
また、感染した人がくしゃみや咳をしたとき、手で口を押さえ、その手で電車のつり革やドアノブを触ったとします。他の人がそこに触れて目などに触るとウィルスが侵入し感染する可能性があります。これは接触感染と言います。
インフルエンザになった人が外出を禁じられるのは飛沫感染か接触感染で他の人に感染する可能性が非常に高いからです。
感染し発症した場合
ときどき高熱があっても「仕事は休めないから」と無理に出社する人がいますが、本人が苦しいだけではなく周囲の人の迷惑になります。まずは熱があった場合は出社はせずすぐに病院に行かなければなりません。
また、今年のインフルエンザは流行が例年より早いと言われています。「まだ秋だからインフルエンザになるはずがない。風邪のはず」と勝手な自己判断をしてしまうと、思わぬ危険にさらされることもあります。
予防接種以外に対策はある?
インフルエンザの予防接種をする場合は接種から効果が出るまで2、3週間程度かかります。すぐに効くわけではないのです。
そのため、例年の接種に適した時期は11月中、インフルエンザ流行の兆しが見え始めている今年は遅くても11月のはじめには受けたほうがいいでしょう。
ただ、インフルエンザのワクチンを接種したからと言って100%インフルエンザにならないとは限りません。予防接種以外の対策も必要です。
手洗い、うがい
手洗いとうがいをこまめにすることは基本的なインフルエンザ対策になります。手に石鹸かハンドソープをつけ、指先まで時間をかけて丁寧に洗いましょう。
また、イソジンなどのうがい薬を使ったうがいをするとより効果が高められます。鼻うがいも効きます。インフルエンザだけではなく風邪の予防にもなるので、ふだんから手洗いうがいは心がけておくようにしましょう。
栄養のある食事をし睡眠時間を十分に確保する
これも季節問わず健康でいるために必要なことですが、抵抗力をつけるためには欠かせません。働いていると忙しくてファーストフードやコンビニで食事を済ませてしまったり睡眠時間を削ったりする人もいますが、長い目で見ると健康を損なうことになるため食事と睡眠には時間をかけたいものです。
清潔な環境を整え、体を休める時間を確保する方法については下記の記事も読んでみてください。。
インフルエンザの予防方法については、政府広報オンラインのインフルエンザの感染を防ぐポイントにも詳しく掲載されています。
インフルエンザになったら
予防しようとしてもインフルエンザになってしまうことはあるものです。インフルエンザにかかってから1週間程度は出社が禁じられている会社がほとんどです。
倦怠感と高熱が特徴
インフルエンザ初期によくある症状は倦怠感と高熱です。もちろんすべての人に出るものではなく、中には最初は微熱でじょじょに熱が上がり、風邪だと思って病院へ行くとインフルエンザだったというケースもあります。
11月以降は「インフルエンザかな?」と思ったらまずはマスクをし、他の人に感染しないよう気を遣ってください。マスクは予防したい人がするより既に感染してしまった人がしたほうがインフルエンザの流行を食い止める可能性が高まります。
妊娠・授乳中でも焦らず病院へ
妊娠しているときや育児中の女性は特に感染症にはナーバスになってしまいがちです。自分や子どもが「インフルエンザかも知れない」と思ったら落ち着いて行動することを心がけましょう。
病院では医師が相談にのってくれますし、妊娠中・授乳中でも飲めるインフルエンザの薬を処方してくれます。安定した心で冷静に医師の指示に従い、治療することが肝心です。
妊娠中にインフルエンザにかかってしまった場合についてはMedical Noteに詳しい解説があります。冬を迎える前に参考にしておきましょう。
民間療法に頼るのは危険
インフルエンザを恐れるあまり、医療関係者以外の人は民間療法やSNSの情報を信じてしまいがちです。ここではよくある誤解をピックアップします。
抗生物質はインフルエンザに効かない
抗生物質は細菌に効果を示すものであり、ウィルス感染症であるインフルエンザには効きません。
以前他の病気で処方された抗生物質をインフルエンザになったときに飲む人もいますが、他の病気になったときに抗生物質が効かなくなってしまうと重症化する可能性もあります。
SNSでの情報は信じすぎないようにしよう
SNSでは情報がすぐに拡散されますが、中にはフェイクニュースもあります。中でも医療に関する投稿をすべて信用するのは危険度も高く、医師が監修している記事や公的な機関が発表しているものをメインに見て最新の情報を取り入れることが必要でしょう。
「早く治したい」と思うあまり急いで民間療法に頼ってしまったり医療関係者かどうかもわからないネットの情報をまるごと信じたりする気持ちはわかりますが、逆に辛い症状を長引かせることになりかねません。
インフルエンザのみならず体調がすぐれないときこそ冷静に物事を見る目が必要です。
REUTERSの記事も併せて読んでみてください。
正しい情報をインプットしてインフルエンザ対策をしよう
大人のインフルエンザはだいたいの場合が一週間程度休んでいれば完治することが多いです。まずは予防をしっかりとして、予防をしたにも関わらず発症してしまった場合は落ち着いて医師の指示に従いましょう。
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