来週10月22日(火)はお休みです。それは、「即位礼正殿の儀」が行なわれることによる今年限りの祝日があるから。
天皇の御代替わりはめったにない歴史的な出来事です。
その機会を目の当たりにできることを機に、少し日本古来からの伝統について学んでみませんか。
ちなみに、このおめでたい日に公立の施設を無料開放している自治体も多くあります。
そうしたイベントが気になる方は記事の後半をお読みください。
1.知らないことばかりの「譲位」と「即位」 皇室制度・皇位継承を見つめる
そもそも即位とは?元号とは?という基本を、國學院大學の准教授がわかりやすく解説してくれる記事。
記事内で解説がありますが、皇室関連の用語はとても特殊で、筆者も大昔に日本史の授業で手こずった覚えが。
例えば、「践祚」という言葉と漢字を必死に記憶した覚えがありますが、
「天皇が儀式のために登る『祚』という階段を践(ふ)む」
という意味だということはこちらの記事で初めて知りました。
ちなみにこれは記事の内容ではなく筆者が興味本位で調べた内容なのですが、平成の即位礼から東京・皇居の正殿で行われるようになったため「即位礼正殿の儀」という名称となっているようです。
大正・昭和天皇の即位礼は京都・紫宸殿で行われていたため「即位礼紫宸殿の儀」と呼ばれていたそう。
名称ひとつから歴史を感じさせられますね。
2.天皇陛下の「即位の礼」に関するお知らせ
こちらは政府広報オンラインのページ。新天皇陛下のご即位に関連した10月22日に「即位礼正殿の儀」が行なわれること、その後、午後3時頃を目安に「祝賀御列の儀」と呼ばれるパレードが行われることとそのルートが公開されています。
即位礼正殿の儀は「御即位を公に宣明され、その御即位を内外の代表がお祝いする儀式」、
祝賀御列の儀は「国民に広く御即位を披露され、祝福を受けられるため」に行なわれる天皇・皇后両陛下のパレード、という位置づけ。
記事冒頭で書いた通りめったにある機会ではないので、当日に皇居まで足を運べる方はパレードを見に行くのもよいかもですね。
3.即位礼正殿の儀の細目について
(写真:「《京都》御所と離宮の栞」(宮内庁)http://www.kunaicho.go.jp/event/kyotogosho/pdf/shiori14.pdfを加工して作成)
おめでたい儀式なことはわかったけれど、一体どのような儀式なの?ということが気になる方はこちらの首相官邸の資料をご覧ください。
式次第として、いつ両陛下が儀式を行う正殿松の間にお入りになるのかなどかなり詳細な内容がわかります。
正殿松の間に上がるのは各国首脳等の超要人のみですが、図面をみながらその様子を想像するのもなかなか楽しそうですよ。
4.即位礼正殿の儀に伴う慶祝事業
新天皇陛下の即位というおめでたい日に、公立の美術館・歴史的建造物や動物園等を無料公開する自治体も多いよう。
以下では東京都と大阪市の広報ページをご紹介します。
皆さまのお住まいの自治体でも同じような慶祝事業が実施されていないか、調べてみてください。
天皇の御代替わりのある特別な年、日本文化への理解を深めよう
いかがでしたか?
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きもの「文化」検定という名前の通り、単に着付けに必要な道具の名前を問われるような単純な内容ではありません。
合格するためには、「室町時代には、武家男子は重要な儀式には公家風の衣服を着用していた」というような、歴史的・文化的知識を身に着けることが必要です。
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